Wednesday, April 26, 2006

 

4月13日に脱WTOシンポ「格差社会の足元から=WTO社会を見据える=」を開催

脱WTO草の根キャンペーンは4月13日夜、文京シビックセンターでシンポジウム「格差社会を見据える」を開いた。いま足元で起こっている現実を、WTOが進める経済のグローバル化・市場競争社会化とつなげて考えようという趣旨。須藤和広さん(郵政労働者ユニオン)「民営化の職場の現実」、三好和子さん(全統一千葉市非常勤職員組合)「非正規労働者の悲哀」、白川祥二さん(北海道農民連盟)「コメも牛乳も誰も作らなくなる日」、荒木剛さん(日雇全協山谷争議団)「野宿者の現場から」の5人の報告を請け、討論を行なった。

 須藤さんは配達労働の日々の経験をもとに、非正規職の増加、受け持ち区域の拡大、生活の支えだった過疎地の郵便局の撤退などが急速に進んでいる実態を語った。

三好さんはご自分の職場である公立図書館では非常勤職員が正規職の3倍に達する中で、サービスの低下や賃下げといった深刻な事態が進行していると話した。

白川さんは農産物自由化による米価の値下がり、国際競争力をめざしての規模拡大による借金の重圧など米作農民としての自分の経験をもとに報告した。

荒木さんは野宿者が次第に追い詰められ、最後の砦である公園からも排除される実態を話した。区職員が夜中に巡回して眠らせないようたたき起こすなどの状況が続く中で、いま新規流入禁止地域(公園)の小屋をつくる新しいたたかいが始まっているという。(大野和興記)

◆このシンポジウムについては「レイバーネット」が詳しく報道しています。下記サイトをご覧下さい。

レイバーネット

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